DV防止キャンペーン音楽・No.2



            ご・案・内
 
  草柳和之作詞・委嘱/野村誠作曲
 
DV撲滅ソングDVカルタを歌にした




 ━━━音楽の力は 被害者を応援する!━━━

【曲の成立と解説】
まず、DVを題材にカルタを人権教材として2013年に制作しました。次に、DVカルタの読み札を歌詞として並べて編集し、今や世界的に活躍する作曲家・野村誠氏(下にプロフィールあり)に、草柳は歌曲の作曲を委嘱、2014年に完成されたのが、この曲です。
歌詞内容は深刻にもかかわらず、音楽は明るく時に大胆、シュールだがおかしい、このミスマッチが実にディープな音楽体験へと誘います。
野村氏は、およそ歌曲の歌詞向きでない言葉の羅列を、4曲様々な様式・曲想に描き分け、カルタの句に内在する情念を、意外性と必然性の素晴らしい同居、さらに卓越したユーモアをもって表現しており、この方の並外れた才能に、全く脱帽です。

この曲は著作権がキャンセルされ、自由に演奏が可能で、社会に共有の文化財です。皆様もぜひ様々なアイデアでご活用ください。
「平和の一歩は、家庭から」です。DVをなくそうという思いを集め、地域で様々なイベントの際に、また家庭で、お好みの機会に、皆で唱えて大いに歌いましょう。



■参考となる活動報告としての文献
 =草柳和之 「DV根絶を目指すコミュニティ音楽療法の活動――それは作曲委嘱からはじまった」 『東京音楽療法協会30周年記念誌』

 本文ダウンロード→→https://researchmap.jp/kusayanagi/misc/25685166



【各曲の説明】⇒全4曲、ピアノ伴奏つき、演奏時間約12分。

〔第1曲〕童謡風の曲。DVについての一般認識、DVについて受け取りやすいユーモアの言葉を集めました。開始の曲にふさわしく、誰でも歌えそうな平明さがあります。

〔第2曲〕この曲集で最長の曲。被害者の心情が表れている言葉を集めました。どこか近代フランス音楽風で、哀愁漂う曲想です。ピアノが繰り返すオブリガートの胸を高鳴らせる美しさ、意表をつく歌の旋律線、そして見事な終結部は、聴く者の心をとらえてやまないでしょう。

〔第3曲〕一転して緩やかなテンポの曲。ドビュッシー風の開始部を持つ。悲惨さが強い内容、ブラック・ユーモアの言葉を集めました。

〔第4曲〕特徴的なリズムがずっと続く舞曲風の曲。加害者が認識すべきポイントの言葉を集めました。幾分グロテスクでもあり、揶揄するようでもあり、格言で人々に訴えるような歌詞に乗って、ノリノリの音楽が展開していくさまは、実にヘンで、しかも妙にハマッています。


【同曲の歌詞(一部)】

こちらのページをご覧ください.



【初演について】

 

同曲は、2014年9月、音楽で平和を願うコンサート《セプテンバー・コンサート》において初演されました。
出演者・関係者・海外からの研修生など、約100名の聴衆を得て、演奏されました。
初演データ
〔日 程〕 2014年9月7日(日) 午後
〔会 場〕 JICA東京国際センター講堂(渋谷区幡ヶ谷)
〔独 唱〕 草柳和之(作詞者+同曲の委嘱者)
〔ピアノ伴奏〕 米永志奈乃氏(ピアニスト・ピアノ教師/ピティナ・ピアノコンペティション審査員/全日本ピアノ指導者賞、他を受賞)




【自治体主催の男女共同参画イベントにて、同曲の舞台発表を行いました.】
2017.2.7with ypuさいたまフェスでの「DV撲滅ソング」グループ歌唱の報告



【問合せ・楽譜発売】メンタルサービスセンター:176-8799 練馬郵便局留/Tel.03-5926-5302
→→電話で予約の上,振り込みをお願いします.[振込先]みずほ銀行 桜台支店 () 1438903名義:メンタルサービスセンター 草柳和之
■楽譜価格税込=900円



・・・・・・・・・・・・| 作詞者:草柳和之・紹介 |・・・・・・・・・・・・・
 メンタルサービスセンター代表・カウンセラー. 大東文化大学非常勤
 講師. 長年,DV被害者支援に携わると同時に, 日本で初めてDV加害
 者更生プログラムの体系的実践に着手, その方法論の整備,専門家
 研修の提供等により,この分野をリードしてきた. 日本カウンセリング
 学会東京支部会・運営委員.
 著書に『ドメスティック・バイオ
レンス』(岩波書店) ,『DV加害男性への
 心理臨臨床の試み-脱暴力
プログラムの新展開』(新水社)、他多数.
 家庭裁判所・国の研究機関・
自治体・弁護士会・大学・学会等から,幅広く
 講演や研修会の依頼を受
けており,その優れた研修指導は多くの人々
 から支持されている.

 資格:日本カウンセリング学会認定カウンセラー.

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【作曲者紹介:野村 誠】 https://makotonomura.hatenablog.com/

日本センチュリー交響楽団のコミュニティプログラムディレクター。インドネシア国立芸術大学客員教授、京都女子大学専任講師、京都造形芸術大学客員教授、東京芸術大学講師などを歴任。2003年第1回アサヒビール芸術賞、他の受賞歴がある。

1994年にブリティッシュ・カウンシルの奨学金により,英国・ヨーク大学に留学。 1995年,神戸の大震災で被災した人々を元気づけるために,英国・ヨーク市で「神戸のためのコンサート」をプロデュースする。地元の中学生たちが作曲した「アースクエイク」を電話でam神戸に送り,その一部始終が生放送される。これは英国BBCラジオで紹介されるほどの大きな反響を呼ぶ。
2006-07年、NHK教育テレビの福祉番組「あいのて」の監修を1年間務め、全20回にレギュラー出演し、老人施設での共同作曲活動などが紹介される。美術家、ダンサーとのコラボレーションも多い。

エディンバラ大学、ハダスフィールド大学(英国)、マヒドン大学(タイ)、フォルクヴァング大学(ドイツ)、等でワークショップを行う。竹山国際音楽祭(韓国)、Kontrante Festival(オーストリア)、Facts of Life(英国)等に招待作曲家として参加する。彼の曲は世界20カ国以上で演奏されている。 共著に『老人ホームに音楽がひびく』(晶文社)、『CDで聴く! 音楽療法のセッション・レシピ集-即興演奏ってどうやるの』(あおぞら音楽社) 、他がある。


 

 


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